発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009241355
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腰椎変性すべり症に対し、Sextant System併用の後側方固定術(PLF)を施行した17例(男9例・女8例・平均66.6歳:A群)と、従来の正中進入両側展開法1椎間両側PLFを施行した33例(男10例・女23例・平均64.8歳:B群)の成績を比較した。手術時間は両群間で有意差はなく、術中出血量はA群が有意に少なかった。A群の固定椎間角度は、術前中間位平均2.9°、術直後7.4°、最終観察時(12~25ヵ月後)3.1°となり、B群と同様の推移であった。A群のJOAスコアは術前平均19.8点、術後26.6点と改善し、骨癒合の評価では横突起間骨梁連続を16例、椎間関節癒合を34関節中31関節に認めた。癒合不良でスクリューの緩みや椎間可動性がみられた症例はなく、固定術の完成は全例で得られた。B群では骨癒合不良を1例認めた。両群ともインプラント折損脱転、神経学的合併症はなく、術後腰痛の4段階評価では両群間に有意差はなかったが、疼痛なしはA群88.2%、B群68.8%とA群で多かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009