腰椎疾患up-to-date
手術的治療の進歩 最小侵襲手術(MIS) 腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下筋肉温存型椎弓間除圧術(ME-MILD)の臨床成績 2年以上経過例について
吉本 三徳
1
,
宮川 健
,
竹林 庸雄
,
井田 和功
,
河村 秀仁
,
山下 敏彦
1札幌医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
筋
,
生活の質
,
脊柱管狭窄
,
X線CT
,
内視鏡法
,
外科的減圧
,
最小侵襲手術
,
失血-外科
,
治療成績
,
手術時間
,
SF-36
Keyword:
Endoscopy
,
Muscles
,
Radiography
,
Quality of Life
,
Spinal Stenosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.173-177
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222862
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腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下筋肉温存型椎弓間除圧術(ME-MILD)の臨床成績について報告した。腰部脊柱管狭窄症に対してME-MILDを施行した105例を対象とした。手術合併症は2例に認め、1例は馬尾損傷であり、1例は硬膜損傷であった。創部感染や血腫によるトラブルはなかった。41例は術後に鎮痛薬を使用しなかった。102例中4例は、経過中に腰椎疾患とは関係のない原因で死亡した。残る98例中81例において2年以上の経過観察が可能であり、追跡率82.7%、経過観察期間平均43.0ヵ月であった。JOAスコアは術前が平均15.3→24.0点で、改善率は平均62.2%であった。SF-36は日常役割機能(精神)を除くすべての項目で有意に改善した。3例にすべりの進行を認めたが、固定術の追加を要した症例はなかった。7例において除圧椎間に対して、またほかの7例において非除圧椎間に対して再手術を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2013