腰椎疾患up-to-date
手術的治療の進歩 脊椎固定術と姿勢の制御 腰椎変性側彎症に対する椎体間解離・経椎間孔的腰椎椎体間固定術の手術成績
和田 明人
1
,
寺島 史明
,
横山 雄一郎
,
飯田 泰明
,
井上 泰裕
,
福武 勝典
,
高松 諒
,
高橋 寛
1東邦大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
脊柱管狭窄
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
腰椎
,
失血-外科
,
後向き研究
,
治療成績
,
手術時間
,
椎間孔
,
椎体
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Radiography
,
Scoliosis
,
Spinal Fusion
,
Spinal Stenosis
,
Retrospective Studies
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.228-233
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222872
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腰椎変性側彎症(DLS)に対する椎体間解離・経椎間孔的腰椎椎体間固定術(TLIF)の手術成績について報告した。腰部脊柱管狭窄症を伴ったDLSに対してTLIFを施行した43例を対象とした。JOAスコアは、全体で術前14.0±2.7点が調査時23.2±3.9点と有意に改善した。固定椎間数が増加するほど術前後ともにJOAスコアは低値となった。手術時間、総出血量ともに固定椎間数の増加に比例して有意に増大した。合併症は深部静脈血栓症4例、硬膜損傷1例、手術部位感染2例で、術後経過中に骨脆弱性により固定端および隣接椎体骨折をきたした症例を2例、恥坐骨骨折を1例、隣接椎間障害より追加手術を要した症例を3例認めた。術前後での全脊柱バランスの変化と臨床成績で、より矢状面バランスが良好に改善した症例ほど改善率も良好であった。骨盤パラメータと臨床成績との関連は、術後PI-LLと改善率との間に負の相関を認めた。
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