腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する保存的治療 その他の治療法 持続神経根ブロックの小経験
原 真一郎
1
,
日高 信道
,
渡邉 航之助
1国立病院機構佐賀病院 整形外科
キーワード:
X線透視検査
,
神経根症
,
神経ブロック
,
脊柱管狭窄
,
椎間板ヘルニア
,
疼痛測定
,
腰椎
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Fluoroscopy
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Lumbar Vertebrae
,
Nerve Block
,
Pain Measurement
,
Radiculopathy
,
Spinal Stenosis
,
Visual Analog Scale
pp.118-122
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222852
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先端が平坦な中空針を作成し、通常の選択的神経根ブロックと同様に針を刺入し、神経根周囲の空間にカテーテルを挿入後、薬液持続注入ポンプと接続し持続的神経根ブロックを行った。下肢痛の程度が強い5例に持続的選択的神経根ブロックを施行した。腰椎椎間板ヘルニア3例、根症状を呈した腰部脊柱管狭窄症2例であった。最初の1例で刺入点の変更が必要であったが、全例で作成した針を用いての神経根造影が可能で、カテーテルの留置も可能であった。JOAスコアの改善率は平均57.8(16~86)%、優1例、良3例、不可1例であった。VASは100mmが32.6(9~75)%、著効2例、有効2例、無効1例であった。通常の神経根ブロックよりも針穿刺時の再現疼痛が穏やかであった。全例で再現痛が起こる前に弾性の抵抗が触知され、針が神経根に近くなったことを触知できた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013