発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007085013
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腰痛・下肢痛に対する腰椎神経根ブロック(ブロック)施行時に局所麻酔(局麻)薬とステロイドを併用した群(男性20例、女性14例、平均年齢50.2歳;併用群)と局麻薬を単独使用した群(男性26例、女性9例、平均年齢44.8歳;単独群)において、ブロック施行前、施行後1時間、施行後1週間の視覚アナログ尺度(VAS)およびpresent pain intensity(PPI)を比較検討した。群分けは偶数奇数により振り分けた。経過中VASとPPIにおいて併用群と単独群の間に統計学的有意差は存在しなかった。しかし、両群とも施行後1時間と施行後1週間のVASおよびPPIは施行前と比較して有意に低値となり、ブロックの有効性はステロイドによる炎症消失ではなく局麻薬の薬理学的作用による痛みの悪性循環が遮断された結果であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007