経験と考察
超音波ガイド下頸椎神経根ブロック 安全性に関する超音波解剖学的検討
木村 竜太
1
,
石河 紀之
,
鈴木 哲哉
,
宮腰 尚久
,
島田 洋一
1秋田大学 大学院整形外科
キーワード:
Dexamethasone
,
Mepivacaine
,
X線透視検査
,
頸椎
,
再発
,
神経根症
,
神経ブロック
,
疼痛測定
,
インターベンショナル超音波診断
,
治療成績
,
Loxoprofen
,
頸椎症性脊髄症
Keyword:
Cervical Vertebrae
,
Dexamethasone
,
Fluoroscopy
,
Mepivacaine
,
Pain Measurement
,
Nerve Block
,
Radiculopathy
,
Recurrence
,
Ultrasonography, Interventional
,
Treatment Outcome
,
Loxoprofen
pp.5-8
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016136606
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当科で超音波ガイド(エコー)下頸椎神経根ブロックを施行した頸椎症性神経根症12例について検討した。計21回のブロックを施行し、初期の11回(A群)では1%メピバカイン塩酸塩(Mep)1mlとデキサメタゾン(Dex)1.65mglを投与した。後期の10回(B群)はMep 5mlとDex 3.3mgを投与した。その結果、全例で目的神経根ならびに周囲血管、胸膜を同定し、ブロックを施行できた。A群、B群ともにブロック直後からNRSの改善を認めた。A群では1週間後に疼痛の再燃がみられたが、薬剤を増量したB群では1週間後もその効果が持続した。X線透視を併用した例では、目標とする神経根が高位の疑いなく穿刺されていることを確認できた。
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