治療法選択とその根拠 腰椎 椎間板ヘルニア 腰椎椎間板ヘルニアに対する低侵襲手術法の比較･検討

microendoscopic discectomy(MED)とLove変法の治療成績を比較検討した。検討1として、同一術者によるMED 56例とLove法63例の成績を比較した。検討2として、同一術者が同一日に行ったMED 20例とLove変法20例を比較した。検討1の結果、手術時間はMED群が有意に長く、摘出量、JOAスコアの改善率、術後のVisual analogue scaleスコア、術後在院日数、再発例の頻度などに有意差は認めなかった。検討2の結果、手術時間はMED群が長い傾向にあるものの有意差はなく、術後平熱化までの日数、坐剤使用頻度、歩行開始までの日数、術後QOLスコアにも有意差はなかったが、術後在院日数はMED群が有意に短かった。