運動器疾患に対する最小侵襲手術
人工関節 膝関節 ナビゲーション併用最小侵襲人工膝関節全置換術の臨床的・X線学的評価
長谷川 正裕
1
,
吉田 格之進
,
若林 弘樹
,
須藤 啓広
1三重大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節リウマチ
,
膝関節
,
最小侵襲手術
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
コンピュータ支援手術
,
手術時間
,
大腿脛骨角
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Knee Joint
,
Radiography
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Osteoarthritis, Knee
,
Surgery, Computer-Assisted
,
Operative Time
pp.34-38
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225814
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最小侵襲人工膝関節全置換術においてイメージフリーナビゲーションを用いた50例(男13例・女37例・平均73歳;1群)と、用いなかった50例(男7例・女43例・平均74歳;2群)の成績を比較した。Knee Societyのknee score、function scoreは術後6ヵ月で有意に改善しており、両群間で有意差はなかった。ROMは術後すべての時期において差がなく、6ヵ月で屈曲は1群平均121°、2群120°、伸展はそれぞれ-2°、-3°であった。下肢機能軸が3°以内のずれであったのは1群94%、2群78%で、1群が有意に正確なアライメントを獲得した。冠状面での大腿骨コンポーネントが機能軸と3°以内であったのは1群100%、2群92%、脛骨はそれぞれ98%、92%、矢状面では大腿骨が92%、76%、脛骨が94%、82%、回旋が3°以内であった大腿骨コンポーネントは1群96%、2群96%、脛骨はそれぞれ66%、60%で、有意差はなかった。合併症はノッチ形成が1群の1関節に生じ、骨折例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011