運動器疾患に対する最小侵襲手術
人工関節 膝関節 大腿骨側骨切りを先に行う(femur first cut手技)Oxford型人工膝関節単顆型置換術
平中 崇文
1
,
鎭西 伸顕
,
坂田 周平
,
原田 理沙
,
武岡 由樹
,
飛田 祐一
,
上本 晴信
,
土井田 稔
,
辻 充男
1愛仁会高槻病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
骨切り術
,
膝関節
,
大腿骨
,
最小侵襲手術
,
失血-外科
,
膝関節置換術
,
手術時間
Keyword:
Femur
,
Knee Joint
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
Blood Loss, Surgical
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.39-44
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225815
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Oxford型人工膝関節単顆型置換術において大腿骨を先に骨切りするfemur first cut(FFC)を行った16例18膝(FFC群)と、脛骨骨切りを先に行うtibia first cut(TFC)手技で施行した14例16膝(TFC群)の成績を比較した。臨床評価として手術時間、出血量、術前・術後屈曲角度、術前・術後日整会膝疾患治療成績判定基準に有意差はなかったが、合併症はTFC群で脛骨プラトーの骨折と、インプラント脱転傾向のためフィックスタイプの脛骨インプラントを使用したものが各1例存在した。X線計測値では、正面像および側面像での大腿骨・脛骨インプラントの骨軸に対する傾きに有意差はなく、大腿骨インプラントの下端と脛骨インプラントの横幅からみたオーバーハンギングを認めたのはTFC群6例、FFC群4例で、有意差はなかったがTFC群で多かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011