発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153039
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対象は17例(男性4例、女性13例、平均年齢75.1歳)20膝(QS群)で、standard人工膝関節全置換術を施行した対照群11例(男性2例、女性9例、平均年齢65.8歳)13膝と術中術後因子を比較検討した。皮切長は平均7.8cmであり、アプローチはQuadriceps-Sparing(QS)で開始したが、展開中にmidvastusを7膝、subvastusを12膝に要し最後までQSで行えたのは1膝であった。手術時間は対照群146.2分であったのに対しQS群は192分と有意に長かったが、はじめの10膝と比較して後の10膝は手術時間が有意に短縮した。可動域(ROM)屈曲90°達成日数は対照群14日であったのに対しQS群5.4日と有意に早かった。本手術は習熟を要する手術であるが、小皮切が可能で早期からROMの獲得を得ることができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007