人工関節置換術-最新の知見
手術手技 ナビゲーション ナビゲーションを用いた人工膝関節全置換術のエラー評価
長谷川 正裕
1
,
吉田 格之進
,
宮崎 晋一
,
宮本 憲
,
若林 弘樹
,
須藤 啓広
1三重大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
脛骨
,
骨切り術
,
術後合併症
,
大腿骨
,
最小侵襲手術
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
Femur
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Tibia
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Osteoarthritis, Knee
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Surgery, Computer-Assisted
pp.117-120
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270812
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イメージフリーナビゲーションであるOrthoPilotを用いて最小侵襲人工膝関節全置換術(MIS-TKA)を行った連続40例を対象として、術中エラーを計測した。骨切りプランと骨切り面での角度の差の絶対値(骨切り時エラー)、骨切り面角度とインプラント設置後の角度の差の絶対値(設置時エラー)、インプラント設置後の角度と術後X線像の角度の差の絶対値(単純X線エラー)、下肢機能軸の単純X線エラーを求めた結果、骨切り、インプラント設置におけるエラーはすべて約1°、術後X線像におけるエラーは約1°、下肢機能軸の単純X線エラーは平均1.9±1.2°であった。TKAにおけるナビゲーションは、コンポーネント設置時にもその設置角度を術中に評価できるほか、設置角度の調整も可能となり、有用であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014