運動器疾患に対する最小侵襲手術
人工関節 膝関節 改良型広筋下アプローチ(undervastus approach)による低侵襲人工膝関節全置換術
平中 崇文
1
,
坂田 周平
,
鎭西 伸顕
,
原田 理沙
,
武岡 由樹
,
飛田 祐一
,
上本 晴信
,
土井田 稔
,
辻 充男
1愛仁会高槻病院 整形外科
キーワード:
膝関節
,
術後合併症
,
歩行
,
仰臥位
,
最小侵襲手術
,
失血-外科
,
膝関節置換術
,
手術時体位
,
手術時間
Keyword:
Gait
,
Knee Joint
,
Postoperative Complications
,
Blood Loss, Surgical
,
Supine Position
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.29-33
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225813
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膝伸展筋に損傷を加えず良好な展開を得られる改良型広筋下アプローチ(UVA)による低侵襲人工膝関節全置換術(MIS-TKA)を行った49例(男7例・女42例・平均73歳;UVA群)と、それ以前に行ったmini-midvastus approach(MVA)によるMIS-TKA 23例(男5例・女18例・平均75歳;MVA群)の成績を比較した。術後の日整会膝疾患治療成績判定基準や、最終的な屈曲角度に有意差はなかったが、術後90°屈曲可能となった時期はUVA群平均1.6日、MVA群3.2日、120°屈曲可能はそれぞれ8.8日、32日で、T字杖歩行可能は5.2日、12.6日といずれも有意差を認め、UVA群で早期機能回復が達成されていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011