発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060726
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対象は95膝(男10膝、女85膝、平均年齢72.5歳)。Knee Society Scoreは術前31.0から術後92.3へ、Function Scoreも術前39.8から術後69.4へ有意に改善し、臨床成績は従来法の人工膝関節置換術と比較して同等と考えられたが、手術時間は平均142分と遷延化した。合併症と大腿骨骨切り時の切痕形成をそれぞれ12膝、5膝の計17膝で生じ、その71%は最小侵襲人工膝関節置換術(MIS-TKA)の経験例数が10膝以下の術者で生じた。20膝以上のMIS-TKA経験を有する術者においては下肢伸展挙上時期が有意に短縮していた。本手技は経験を積めば安全に行うことが可能であると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007