肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
その他 化膿性肩関節炎 化膿性肩関節炎の治療 鏡視下手術による感染鎮静化と早期リハビリテーション併用による機能温存
安井 謙二
1
,
菅谷 啓之
,
加藤 義治
1東京女子医科大学 整形外科
キーワード:
ドレナージ
,
Escherichia coli
,
Staphylococcus aureus
,
X線診断
,
肩関節
,
化膿
,
関節炎-感染性
,
関節鏡法
,
MRI
,
デブリードマン
,
ブドウ球菌感染症
,
リハビリテーション
Keyword:
Arthritis, Infectious
,
Arthroscopy
,
Debridement
,
Drainage
,
Escherichia coli
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Shoulder Joint
,
Staphylococcal Infections
,
Staphylococcus aureus
,
Rehabilitation
,
Suppuration
pp.210-214
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097720
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著者らは機能回復を得るための治療として、感受性に従った抗菌薬の投与と関節鏡視下洗浄、デブリドマンおよびPenroseドレーン留置による開放ドレナージを施行し、術翌日からドレナージの促進と拘縮予防のための可動域訓練を並行して行っている。今回、2008年2月~2009年10月に本法を施行した4例の治療成績を報告した。全例女性、年齢は60~71歳、発症から外科的治療までの期間は12~20日、術後観察期間は6~17ヵ月であった。炎症は4例とも術後急速に軽減し、自動・他動運動とも改善が認められた。感染は4例とも1回の鏡視下手術で鎮静化でき、再燃は認めなかった。JOAスコアは術前平均31点から最終観察時89点に改善した。代表例1例を提示した。
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