肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
その他 化膿性肩関節炎 化膿性肩関節炎に対する鏡視下デブリドマンと開放性ドレナージ
国分 毅
1
,
名倉 一成
,
乾 淳幸
,
坂田 亮介
,
西本 華子
,
牧野 健
,
黒坂 昌弘
1神戸大学 整形外科
キーワード:
ドレナージ
,
Staphylococcus aureus
,
X線診断
,
肩関節
,
化膿
,
関節炎-感染性
,
関節鏡法
,
MRI
,
デブリードマン
,
ブドウ球菌感染症
,
脊椎炎-化膿性
Keyword:
Arthritis, Infectious
,
Arthroscopy
,
Debridement
,
Drainage
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Shoulder Joint
,
Staphylococcal Infections
,
Staphylococcus aureus
,
Suppuration
pp.206-209
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097719
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2005~2009年の間に化膿性肩関節炎に対して治療を行った8例の成績を報告した。治療内容は、全身麻酔下で鏡視下デブリドマンを施行しドレーン留置したものが3例、局所麻酔下でドレーン留置した後、二期的に鏡視下デブリドマンとドレーン再留置を行ったものが3例、事前に局所麻酔下でドレーン留置し鏡視下デブリドマンを予定したが、感染徴候が軽快したため前処置のみで十分であったものが2例であった。最終処置からCRP陰性化までの期間は、術後化膿性脊椎炎を合併した1例を除くと平均28.1日(5~53日)で、感染の再燃を認めた症例はなかった。最終観察時のJOAスコアは、統合失調症で意思疎通困難な1例を除くと平均85.3点(76~100点)であった。代表例1例を提示した。
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