発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231714
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化膿性膝関節炎5症例6膝(年齢71~86歳)を対象とした.全例,内科的基礎疾患を有していた.関節鏡視下デブリドマンとpenroseドレーンを留置し,術後は外固定を行わず,抗菌薬の経静脈投与と早期より持続的他動運動や自動運動を行った.ドレーン留置期間は13~24日で,抗菌薬の経静脈投与期間は4~42日,その後7日~110日の経口投与を行い,全例が23~124日間で治癒した.膝機能は全例がほぼ健側に近い状態を得た.1例が術後1年,他疾患で死亡したが,残り4例は術後1年8ヵ月~6年経過した現在まで感染の再燃を認めない.本法は様々な合併症の危険性がある高齢者に対して第一選択となる治療法であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004