肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
骨折と脱臼 上腕骨近位部骨折 上腕骨近位端・近位骨幹端骨折に対するtransmedullary support screwの応用
池上 博泰
1
,
中道 憲明
,
小林 修三
,
小川 清久
,
浪花 豊寿
1慶応義塾大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
髄内固定法
,
骨端
,
骨ネイル
,
骨ねじ
,
上腕骨骨折
,
治療成績
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Screws
,
Epiphyses
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Humeral Fractures
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.118-122
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097701
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年の髄内釘の改良に伴い、上腕骨骨折に対しても下肢同様に髄内釘治療が行われるようになってきた。しかし上腕骨近位端から近位骨幹端の斜骨折においては、通常の髄内釘治療では整復位や固定性に問題が残る例がある。著者らは、このような上腕骨骨折に髄内釘を用いる際、Kirschner鋼線やスクリューをtransmedullary supportとして併用している。今回、その有効性について検証するため、2003~2007年に本法を施行した18例の治療成績を調査した。その結果、術前のX線像を正確に評価して十分な術前計画を立てれば、良好な整復位と固定性を得るのに有効な方法であることが示唆された。代表例1例を提示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010