関節周辺骨折 最近の診断・治療
股関節 大腿骨頸部骨折(転位型)におけるHanssonピンシステムによる骨接合術
鈴木 康司
1
,
河内 貞臣
,
南家 秀樹
,
神野 哲也
,
瀬川 裕子
1総合病院取手協同病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨ネイル
,
大腿骨頸部骨折
Keyword:
Bone Nails
,
Femoral Neck Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
pp.104-109
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044645
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大腿骨頸部骨折の転位型(Garden分類stage III・IV)に対し、Hanssonピンシステムにより骨接合を施行した86例87関節(男22例・女64例・平均74歳)の成績を報告した。再手術を要したのは22関節で、原因は偽関節3関節(A群)、骨頭壊死、late segmental collapse 5関節(B群)、転子下骨折4関節(C群)、術後早期の整復位損失10関節(D群)であった。A群には人工骨頭置換術を、B群には人工股関節全置換術を行った。C群・D群のうち13関節には人工骨頭置換術を行い、他の1関節はGamma nailで再固定した。受傷前の歩行能力は独歩47例、杖歩行12例、伝い歩き26例、車椅子1例、ベッド上0例で、退院時は順に10例、50例、24例、1例、1例となった。退院時に受傷前より2段階以上悪化した例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009