関節周辺骨折 最近の診断・治療
股関節 大腿骨頸部骨折に対するDual SC Screwによる低侵襲骨接合術
平中 崇文
1
,
川上 洋平
,
蓑田 正也
,
西澤 勇一郎
,
奥町 悦子
,
飛田 祐一
,
上本 晴信
,
辻 充男
1愛仁会高槻病院 整形外科・関節センター
キーワード:
内固定法
,
骨ねじ
,
大腿骨頸部骨折
,
最小侵襲手術
,
手術時間
Keyword:
Bone Screws
,
Femoral Neck Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.110-115
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044646
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大腿骨頸部骨折に対するDual SC Screw(DSCS)を用いた低侵襲骨接合術の手術手技を紹介し、同手術施行10例(男3例・女7例・平均78歳)の成績を報告した。全例3cm以下の皮切で手術可能であり、手術時間は23~51分、平均35分で、特に大きな術中・術後合併症はなく順調に経過している。術前マーキングを周到に行うと共に、通常の手術器械に加えてflat-in guide、プレートホルダーを使用することで、ピンニングと同等の低侵襲手術が可能であった。DSCSは骨頭の固定性と二次性転子下骨折の予防能が良好であり、大腿骨転子部骨折の骨接合に有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009