上肢の外科 最近の進歩
肘関節疾患の治療 肘関節部骨折に対する新しい内固定材とその成績 新しい内固定材を用いた上腕骨遠位部骨折の治療成績 ONI Transcondylar PlateとMayo Clinic Congruent Elbow Plate System
前岡 勇人
1
,
岡田 正人
,
廣村 健太郎
,
福井 清数
,
松本 忠美
1金沢医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
上腕骨骨折
,
X線CT
,
治療成績
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
pp.86-90
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019955
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成人の上腕骨遠位部骨折に対してONI Transcondylar Plateを用いた9例(以下ONI群)とMayo Clinic Congruent Elbow Plate Systemを用いた6例(Mayo群)の治療成績を報告した。両群とも全例で骨癒合が得られた。humeral angle の術後変化をみるとONI群では術直後に比べて最終観察時に平均3.6°減少しており、Mayo群ではほとんど変化がなかった。Jupiterらの基準で評価した成績は、ONI群がexcellent 4例、good 3例、fair 1例、poor 1例、Mayo群がexcellent 3例、good 3例であり、ほぼ同等であった。代表例として両群の各1例を提示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008