上肢の外科 最近の進歩
肩関節疾患の治療 鎖骨周辺脱臼・骨折の治療 人工靱帯を用いた円錐靱帯再建術によるNeer分類typeII鎖骨遠位端骨折の治療成績
岡田 正人
1
,
前岡 勇人
,
廣村 健太郎
,
高田 成基
,
福井 清数
,
松本 忠美
1金沢医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
医学用イラストレーション
,
肩関節
,
靱帯
,
靱帯損傷
,
治療成績
,
鎖骨骨折
,
脱臼骨折
,
人工靱帯
,
靱帯形成術
Keyword:
Fracture Dislocation
,
Ligaments
,
Medical Illustration
,
Radiography
,
Shoulder Joint
,
Treatment Outcome
pp.22-28
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019943
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円錐靱帯の断裂を伴う鎖骨遠位端骨折に対してTelos人工靱帯(アイメディック社)による円錐靱帯再建術のみ行った20例の成績を報告した。全例で骨癒合が得られ、癒合までの期間は2~5ヵ月(平均3ヵ月)であった。JOAスコア(疼痛・機能・可動域)は80点満点で74~80点(平均78点)に改善し、日常生活に復帰するまでの期間は1~3週(平均2週)、職場に復帰するまでの期間は2~5週(平均3.5週)であった。感染などの術後合併症は1例も認めなかった。代表例2例を提示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008