骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
上肢・体幹 鎖骨 サソリ型プレートを用いた不安定型鎖骨遠位端骨折の治療
松浦 晃正
1
,
峰原 宏昌
,
河村 直
,
庄司 真太郎
,
田澤 諒
,
高相 晶士
1北里大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
肩関節
,
関節可動域
,
機器のデザイン
,
内固定法
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
術後合併症
,
骨折-粉砕
,
治療成績
,
鎖骨骨折
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Wires
,
Equipment Design
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Shoulder Joint
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Fractures, Comminuted
pp.16-20
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257808
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鎖骨遠位端骨折は、遠位骨片が小さく脆弱で、骨折部が肩鎖関節近傍であることから、手術的治療において、肩鎖関節へ干渉せずに整復保持するための強固な内固定は難しい。著者等は不安定性の本骨折に対して2000年から、遠位骨片に1本のスクリューを刺入し、2本のアームで抱きかかえることにより、肩鎖関節をまたがずに確実な固定ができるアーム付きノンロッキングプレート「Scorpion」を用いて手術を行い、良好な成績を得てきた。2014年からはScorpionの改良モデルである「Scorpion Neo」を使用している。主な改良点は下記の4点で、手術合併症の軽減など良好な臨床成績が得られているので代表例を示しつつ報告した。1)ダブルアーム化。2)アームの遠位への移動。3)アーム形状の変更。4)アナトミカルデザイン化。
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