経験と考察
不安定性を有する腰部脊柱管狭窄症に対する多椎間制動術は多椎間除圧術の問題点を解消できるか 2椎間での検討
酒井 翼
1
,
大田 秀樹
,
松本 佳之
,
中山 美数
,
木田 浩隆
,
竹光 義治
1大分整形外科病院
キーワード:
X線診断
,
MRI
,
術後合併症
,
脊髄造影
,
脊柱管狭窄
,
X線CT
,
腰椎
,
外科的減圧
,
失血-外科
,
出血-術後
,
治療成績
,
手術時間
,
脊椎不安定症
,
椎弓根スクリュー
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Myelography
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Spinal Stenosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
,
Postoperative Hemorrhage
,
Pedicle Screws
,
Operative Time
pp.1237-1241
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016083033
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当科で腰椎変性疾患に対して2椎間除圧術を施行した14例(除圧群)と2椎間制動術を施行した12例(制動群)の手術成績を比較検討した。その結果、術中出血量・術後出血量はともに制動群で有意に多かったが、JOAスコア改善率は制動群が有意に良好であった。術後画像で椎間障害を認めたものは除圧群で6例、制動群で2例であり、そのうち臨床症状を呈したのは除圧群の2例で、いずれも再手術を行った。制動群の4例で椎弓根スクリューの弛みを認めたが、折損はなく、いずれも無症候であった。なお、術後血腫や感染、術後麻痺などの合併症はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015