発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184924
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手根管症候群の軽症例を中心に,保存的治療として夜間の手関節装具療法を行った.今回,神経伝導検査所見とともにその治療成績と適応について検討した.3ヵ月以上継続して治療を行い経過観察が可能であった106例141手を対象とした.grade 1の85手(75%),grade 2の12手(50%)によい成績が得られた.手根管症候群のgrade 1と2でAPB-CMAPの遠位潜時が8ms未満の症例がよい適応であった.CMAPの遠位潜時が8ms以上,または4ヵ月間で効果がみられない症例は手術も含め他の治療法を考慮すべきである.Grade 3の重症例とCMAPが導出不能の症例は手術適応であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006