発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184920
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観血的治療を施行した肘部管症候群で,術後1年以上経過観察した138例142肢を対象とし,長期術後経過における臨床所見の推移および予後を左右する諸因子について検討した.予後を予測する因子として手術時年齢,罹病期間,術前重症度,術前MCVなどが重要であった.自覚症状,知覚障害は早期より改善が始まり早期にプラトーに達し改善率も高いが,筋力,鷲手変形は緩徐な回復過程を示し,とくに鷲手変形は最終的な改善率が低い傾向にあった.年齢により術前病期の進行速度,回復過程に差があり,手術適応,時期を決定するさいに年齢も重要な因子となると考えた
©Nankodo Co., Ltd., 2006