発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006169698
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53歳女性.患者は両手のしびれを主訴とした.右母指球筋の萎縮を認め,両側とも遠位手関節皮線中央に圧痛を認めた.右側では遠位手関節皮線中央から近位2cmの長掌筋腱橈側にも圧痛を認め,圧痛部位にはTinel様徴候を認めたPhalenテストでは両側陽性,O-formation,母指と小指の対立は両側可能であった.精査の結果,両側手根管症候群と右前腕遠位での正中神経絞扼性障害と診断し,前腕筋膜の切離と浅指屈筋深層からの正中神経の剥離を行なったところ,術後,症状は著明に改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2006