発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184927
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第2虫様筋(SL)-複合筋活動電位(CMAP)の遠位潜時が10ms以上で母指対立運動の早期回復を希望する症例に対し,手根管開放術と母指対立再建術(Camitz法)を一期的に行った.治療成績を手根管開放術のみの成績と比較し,母指対立再建術の適応を検討した.手術を行い術後6ヵ月以上経過観察できた,重度手根管症候群19例24手を対象とした.手術は12手に対して手根管開放術とCamitz法を一期的に行い,12手に対しては手根管開放術のみ行った.一期的母指対立再建術はSL-CMAPの遠位潜時が10ms以上のより重症の手根管症候群に対して母指対立運動と十分なピンチカが得られ,よい成績であった.術後のAPB-CMAPは12手中9手で導出可能となり,遠位潜時は開放術のみの症例と比べてやや短縮した
©Nankodo Co., Ltd., 2006