発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184925
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universal subcutaneous endoscope systemを用いた鏡視下手根管開放術の予後調査を行い,術後1年以上経過した症例の術後成績について検討した.しびれ感,知覚鈍麻,筋萎縮,筋力の項目は術後有意に改善した.平均総合点数も有意に改善した.総合成績はexcellent 53手,good 26手,fair 14手,poor 8手であった.神経症状の悪化を認めた例はなかった.患者満足度は,満足69手,おおむね満足27手,やや不満3手,不満2手であった.やや不満と不満の5手は術前の知覚鈍麻,筋萎縮が高度の例であった.社会復帰までの期間は,日常生活で手を使い始めるまでの期間が平均4.3日,就業を再開するまでの期間が平均16.6日であった.有痛性瘢痕,表層・深部感染,血管損傷,神経損傷,腱損傷などの合併症はみられなかった.再手術を行った例はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006