発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208737
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椎弓形成術施行後5年以上経過観察できた頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)66例を対象に,手術成績及び骨化占拠率について検討した.その結果,占拠率が50%未満の38例と占拠率50~60%未満の22例では,術後の平均JOAスコアが改善し,最終追跡時の改善率も良好であったが,占拠率60%以上の6例では,JOAスコアの有意な改善はみられず,平均改善率も低かった.また,改善率が50%未満の内,胸椎部靱帯骨化症及び腰部脊柱管狭窄症の合併がない16例では,術前後不良アライメントを8例,山形骨化パターンを7例に認め,占拠率60%以上の4例,骨化伸展6例,歩行障害のない近位型筋萎縮症1例が含まれていた.骨化パターンから全例を検討すると,山型の骨化パターンを8例認め,この8例の手術成績は不良であった
©Nankodo Co., Ltd., 2004