発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208725
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椎弓形成術後5年以上経過観察しえた頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)患者17例の中長期成績を検討した.その結果,術後1年のJOAスコア及び改善率は術前に比べ改善したが,調査時では各々低下していた.術前のアライメントの維持は良好で,調査時迄に1例のみアライメントが変化した.術前の前彎位が維持できた症例では改善率が良好で,術前が後彎位の症例は除圧効果が得られなかった.術後の成績不良因子としては,長期罹病期間及び後彎型アライメントの影響が示唆された.術後,骨化巣の進展を10例(骨化進展例)に認め,この10例は進展を認めなかった7例(非進展例)に比べて,手術時年齢が若く,罹病期間が短い傾向がみられ,骨化型では混合型が多かった.また,非進展例では術後1年のJOAスコアが調査時も維持されていたが,骨化進展例では術後1年のJOAスコアは調査時に低下していた
©Nankodo Co., Ltd., 2004