発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208740
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片開き脊柱管拡大術を施行後5年以上経過観察可能であった頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)72例を対象に,治療成績を用いて,治療効果と限界についての検討を行った.その結果,術後3年のJOAスコアが最高で,改善率62.2%であり,術後10年以上経過観察した30例では改善率41.3%であった.また,頸椎可動域は最終調査時で有意に低下し,2mm以上の骨化伸展を46例に認めた.術前JOAスコアが6点以下の重度頸髄症例は14例で,内9例が術後軽度に,残り5例が中等度に改善し,この2群の因子を比較した結果,術前JOAスコ及び手術時年齢で有意差を認めた.術後,再度悪化した症例は11例で,骨化伸展3例,頸椎高位2例,胸椎高位1例,椎弓の拡大不足1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2004