発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208735
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単純X線像上に骨傷のない頸髄不全損傷39例を,X線像上に頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)を認めた11例(OPLL群)と認めなかった28例(非OPLL群)に分け,MRI上の髄内信号変化及び麻痺の予後について比較検討した.受傷後3週以内に撮像したMRI所見を4タイプに分類し,改良型Frankel分類を用いて麻痺の予後との関連を調べた.その結果,OPLL群は全例脊髄の輝度変化を認め,Frankel Eまで改善した例はなく,非OPLL群と比べ予後不良であった.脊柱管狭窄は麻痺の程度と予後に関連しなかった.MRI分類を用いると,type 1,2,3の順に予後が良く,麻痺の予後を予測する指標となった.Frankel Bは麻痺の改善が一定しなかったが,MRIと改良型Frankel分類を用いることで予後予測が可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2004