発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208734
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
弘前大学整形外科関連病院に2回以上受診し,2年以上経過観察できた頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)患者に面接或いは郵送でアンケート調査を行った.QOL評価にはPhiladelphia Geriatric Center Morale Scale(PGC Morale Scale)を用い,カルテよりOPLL患者の年齢,性,JOAスコアによる重症度,OPLL分類,手術法を調査し,アンケートの調査項目と共にPGC Morale Scaleとの関連性を求めた.OPLL分類とPGC Morale Scaleとの関係をみると,郵送法,面接法共に各群間でPGC Morale Scale得点に有意差は認めなかった.面接法は郵送法に比べてPGC Morale Scale得点に有意差をもたらす要因が少なかった.手術の有無・満足度とPGC Morale Scaleとの関連では,郵送法,面接法共に手術の有無でPGC Morale Scale得点の有意差はなかった.JOAスコアをもとにした頸髄症の重症度とPGC Morale Scaleとの関係では,郵送法,面接法共に初診時の頸髄症の重症度とPGC Morale Scaleとの間に関連はみられなかった.手術法とPGC Morale Scaleとの関係では,郵送法では手術法によってPGC Morale Scale得点に有意差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004