発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208712
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
保存的治療を行った頸椎OPLL患者167例を対象に,臨床経過と脊髄症状発症の危険因子について検討した.平均調査期間は19.6年であった.初診時に脊髄症状を認めた症例は27例で,内18例は脊髄症状が増悪した.また,脊髄症状を認めなかった症例140例の内25例で最終調査時迄に脊髄症状が発現した.脊髄症状が増悪または発現した43例の内,6例は外傷が誘因であった.骨化伸展では,保存的治療例167例の観察で,厚さが2mm以上増大した顕著伸展例32例,2mm未満の軽度伸展例38例を認めた.脊髄症状が出現または増悪した43例では,18例で著明な骨化進展を認めた.手術を施行した80例を含む247例を対象に,最小残余脊柱管径及び頸椎可動域と脊髄症状の有無の関係について検討した.その結果,脊髄症状が有る群の方が無い群より最小残余脊柱管径は有意に小さく,全可動域は大きかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004