発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250318
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悪性骨・軟部腫瘍32例(男20例,女12例,平均46歳).骨腫瘍4例,軟部腫瘍28例で,部位は大腿20例,肩4例,前腕,下腿各3例,上腕,臀部各1例であった.腫瘍切除後の筋肉欠損に対し,広背筋26例,薄筋4例,大腿直筋,大腿筋膜張筋各1例を使用した.術後15~168ヵ月で,静脈血栓2例,皮弁壊死1例,皮弁鬱血1例を認め,皮弁壊死・鬱血例は遊離植皮,再縫合を要したが,最終的に移植筋は全例生着した.有茎移植4例では全例早期より筋収縮を確認でき,遊離移植28例では24例に良好な筋収縮が得られた.残り2例は筋収縮を確認できず,他の2例は筋収縮不良であった.MMT 3以上は26例で,不良5例,評価不能1例であった.Musculoskeletal Tumor Societyによる患肢機能評価は優17例,良12例,可3例であった.局所再発は2例,遠隔転移は6例に認め,うち4例が死亡した.継続的無病生存20例,再発後無病生存4例,有病生存1例,腫瘍死6例,他因死1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003