発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250307
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骨・軟部腫瘍49例(男26例,女23例,平均45歳).部位は四肢33例,体幹16例で,骨腫瘍13例,軟部腫瘍36例であった.組織移植は遊離骨付き筋皮弁2例,遊離血管柄付き腓骨1例,遊離筋皮弁8例,有茎筋弁16例,有茎筋皮弁19例,有茎筋膜皮弁8例で,腫瘍用人工関節置換術,人工腱の併用例もあった.切除縁評価は治癒的切除縁5例,広範囲切除縁(3cm)7例,広範囲切除縁(2cm)26例,広範囲切除縁(1cm)3例,辺縁切除縁5例,腫瘍内切除縁3例であった.移植組織生着率は82%で,四肢82%,体幹81%,自家組織のみ96%,人工材料併用62%であった.合併症は22例で,感染10例,局所再発,皮弁壊死各6例,皮弁鬱血5例,創部血腫,血管吻合不全,肺炎,反射性交感神経性ジストロフィー各1例であった.術後12~88ヵ月経過し,予後は無病生存37例,有病生存4例,腫瘍死8例で,体幹部で辺縁切除縁,腫瘍内切除の症例は予後不良であった.評価可能な四肢31例の患肢機能は40~100%,平均84%であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003