発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250289
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悪性軟部腫瘍12例.滑膜肉腫4例,脂肪肉腫3例,平滑筋肉腫,悪性線維性組織球腫(MFH)各2例,血管肉腫1例であった.タリウムシンチグラフィーによるSPECT再合成早期画像と後期画像の断面画像上で,病巣開心領域と健常組織関心領域の1 pixel当たりの平均カウント数を算出し,早期像において病巣集積値を健常集積値で除した値をearly ratio(ER),後期像での値をdelayed ratio(DR)とし,(DR-ER)/DRをretension index(RI)とした.MFHの1例で術後2年3ヵ月にRIが23.4%となり,CT,MRIで再発が認められた.RIが0%未満の他の症例では再発はなかった.一方肺転移巣がCTで2例に発見され,同時期のRIは各々-7.5%,-10.3%であった.タリウムシンチグラフィーによるスクリーニングは再発病巣には有効であったが,肺転移は診断できなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003