発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250310
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転移性骨腫瘍36例40病巣(男20例,女16例,中央値67歳).徳橋らの術前重症度判定基準で総点数6点以上が13例,5点以下は23例であった.手術は病巣の辺縁切除・掻爬が32例(A群),固定のみが8例(B群)であった.術後1~91ヵ月経過し,AWD 6例,DOD 30例で,累積生存率は1年35%,5年13%であった.判定基準5点以下の症例は6点以上に比較して有意に予後不良であった.A群では局所再発を10病巣に認め,再発率は1年65%,5年46%であった.術後最良の時点でのEnneking判定基準による患肢機能評価中央値は,疼痛4点,機能3点,心情的受容度4点で,全項目21.5点であった.疼痛評価では除痛効果ありが33例,効果保持が27例,機能評価では機能再獲得ありが30例,機能維持期間は中央値9.8ヵ月で,生存期間に対する割合は78.0%であった.A群の手術時間及び出血量はB群に比較して大きく,疼痛は両群間で有意差はなかったが,機能評価点はA群中央値3点,B群2点であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003