発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250315
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悪性軟部腫瘍30例(男20例,女10例,平均61.3歳).悪性線維性組織球腫16例,脂肪肉腫4例,骨外性骨肉腫2例,悪性末梢神経鞘腫瘍2例,骨膜肉腫,骨外性軟骨肉腫,腹壁外デスモイド,線維肉腫,平滑筋肉腫,悪性トリトン腫瘍各1例で,発生部位は大腿17例,前腕5例,臀部2例,背部,腋窩部,胸壁,膝窩部,下腿,上腕各1例であった.腫瘍切除後,brachytherapy(BRT)を1回5Gy,2回/日,5日間計50Gy照射で行った.術後3~81ヵ月で,腫瘍学的予後はCDF 18例,NED 2例,AWD 1例,DOD 7例,DOC 1例であった.局所再発を2例,肺転移を8例に認めた.1例で反対側の大腿部への転移を生じ,再度辺縁切除及びBRTを行った.5年生存率は69.7%であった.合併症として創部遷延治癒3例,大腿骨骨壊死1例,軽度の知覚障害2例が認められた.International Symposium on Limb Salvage(ISOLS)の機能評価は33~96.7%,平均76.0%で,切除縁評価は広範切除5例,辺縁切除22例,腫瘍内切除3例であった
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