発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250300
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患肢温存36例(男19例,女17例,平均37歳).骨肉腫13例,軟骨肉腫7例,Ewing肉腫3例,骨MFH 1例,転移性骨腫瘍2例,骨巨細胞腫10例で,発生部位は上肢5例,下肢31例であった.術後5年2ヵ月~23年5ヵ月で,35例は患肢が維持されていた.再置換は上肢例にはなく,下肢例では7例で,インプラント維持率は5年87.1%,10年及び15年74.6%であった.再置換の原因は感染2例,弛み4例,破損,人工骨頭のcentral migrationが各1例で,再々置換の1例が最終的に股関節離断となった.International Symposium on Limb Salvageの評価法では,上肢例は肩関節の自動運動が不良であったが,疼痛は殆どなく,手指の機能に問題はなかったため総合評価は63.3~83.3%,平均72.0%であった.下肢例も殆どの症例で疼痛はなく,全例杖歩行可能で,総合評価は60.0~93.3%,平均79.4%であった.部位や使用インプラントで機能評価に差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003