発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250305
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骨腫瘍25例(男14例,女11例,平均25.2歳).悪性骨腫瘍12例,良性骨腫瘍13例で,切除術後の再建方法は架橋型5例,関節固定型5例,関節形成型5例,ハイブリッド型4例,充填型6例であった.ハイブリッド型で用いた自家処理骨はパスツール処理骨2例,術中体外照射骨1例,オートクレーブ処理骨1例であった.移植骨は遊離腓骨23例,有茎腸骨2例で,腓骨の栄養動脈は腓骨動脈22例,前脛骨動脈1例であった.術後12~129ヵ月経過し,悪性骨腫瘍の予後はCDF 8例,NED 2例,DOD 2例で,累積5年生存率79.5%,局所再発1例であった.移植骨は全例生着した.合併症は感染2例,移植骨の骨折2例,遷延治癒,偽関節各1例であった.International Symposium on Limb Salvage(ISOLS)の機能評価は33.3~93.3%で,架橋型86.7%,関節固定型69.3%,関節形成型75.6%,ハイブリッド型54.4%,充填型83.3%であった.機能評価が50%以下は2例で,骨盤発生の悪性腫瘍に自家処理骨を併用した例であった
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