発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250320
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四肢骨肉腫35例(男26例,女9例,6~53歳).罹患骨は上腕骨近位2例,大腿骨遠位21例,脛骨近位12例であった.術後5年以上の経過観察で,CDF 13例,NED 4例,DOD 16例,DOOC 2例であった.累積生存率は5年で51.4%,10年で51.4%,無病生存率は各々40.0%,35.6%であった.局所再発は7例に認め,照射野内が1例,照射野外が6例であった.又,照射野近傍の腫瘍発生を2例に認めた.当初より二期的切除術予定の12例を除く23例の照射罹患骨温存率は,5年で57.1%,10年で27.2%であった.うち7例は人工関節置換術,5例は切断術により照射骨は最終的に切除された.術後5年以上生存の15例で最終的に照射骨が温存されたのは5例であった.術後12ヵ月以上経過した12例の温存患肢機能をMusculoskeletal Tumor Societyで評価したところ,下肢10例は7~25点,平均15.3点,上肢2例は12点と22例であった.合併症は骨折16例,創癒合不全14例,神経障害12例が認められた
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