発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250306
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骨Ewing肉腫40例(平均19歳).治療前stageはM0が23例,M1が17例で,発生部位は体幹23例,四肢17例であった.化学療法・放射線療法を行って安全な切除縁が確保できると考えられた症例には手術を施行し,術後は1年間化学療法を行った.観察期間3~14年で,生存率は41.0%,M0が63.4%,M1が11.8%であった.化学療法の有効率は70%で,有効群の生存率は51.7%,無効群は16.7%であった.手術例の生存率は55.6%,手術不能例は8.3%であった.広範切除例では24例中16例が無病生存中で,辺縁及び腫瘍内切除例は4例全例が死亡した.切除例における化学療法の組織学的効果判定をMatsumotoらの基準で行ったところ,grade 3が8例,grade 2が8例,grade 1が9例,grade 0が3例で,grade 2以上は57.1%であった.発生部位別の生存率は体幹32.3%,四肢52.3%と差があったが,手術例では有意差はなく,化学療法有効率も差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003