発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301332
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四肢長管骨発生の良性骨腫瘍のうち,掻爬術後の骨欠損部に人工骨を使用した35例を対象に,術後成績について検討した.Campanacci分類grade 1の症例に対してβ-リン酸三カルシウム(β-TCP)充填術を3例,β-TCP充填術+骨移植術を4例に,grade 2の症例に対してβ-TCP充填術を18例,β-TCP充填術+内固定材使用を3例,β-TCP充填術+バイオアクティブペースト(BP)充填術を1例に,grade 2で病的骨折を伴う症例に対してβ-TCP充填術+内固定材使用を1例,β-TCP充填術+BP充填術+内固定材使用を1例に,grade 3の症例に対してβ-TCP充填術を1例,β-TCP充填術+骨移植術+内固定材使用を1例,β-TCP充填術+BP充填術+内固定材使用を2例に施行したい.ずれの症例も良好な骨形成が認められた.再発は骨巨細胞腫,類腱線維腫,骨嚢腫各1例に認められた.又,β-TCPは,軟骨下骨に使用した際にも良好な骨形成が認められた
©Nankodo Co., Ltd., 2004