発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250311
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悪性骨・軟部腫瘍136例(男91例,女45例,平均35.9歳).術前は動注経路でシスプラチン,アドリアマイシンにカフェインを併用し,術後は静注経路で投与した.術前化学療法で102例に有効性を認め,うち40例に辺縁切除を行った.骨肉腫44例においては,初診時転移のない30例で有効以上の29例に意図的辺縁切除を行い,1例に広範切除を行った.日整会判定基準による組織学的効果は,grade 3が25例,grade 2が3例,grade 1が2例で,有効以上が93%であった.四肢発生例のEnnekingによる患肢機能評価ではexcellent 22例,good 3例,fair 2例,poor 2例であった.局所再発は1例,肺転移は6例で,5年無病生存率は76%であった.一方初診時肺転移があった14例では,術前化学療法の効果はgrade 3が2例,grade 2が8例,grade 1が4例であった.有効以上の10例中9例に意図的辺縁切除を行い,excellent 3例,good 2例,fair 3例,poor 1例であった.局所再発は2例に認め,13例は死亡した
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