発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250294
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
転移性上腕骨腫瘍46例50骨(男26例,女20例,平均57.4歳).原発巣は肺癌13例,肝癌8例,腎癌6例等で,転移部位は近位部32骨,幹部12骨,遠位部6骨であった.治療として手術は24例25骨(A群)に行い,その他治療は18例(B群)で,化学・ホルモン療法15例,放射線8例,副子固定・装具8例であった.手術内訳は腫瘍切除が18骨で,再建は人工骨頭置換術4骨,髄内釘・プレート等の内固定14骨であった.他に姑息的髄内釘固定が7骨で,多発転移例や全身状態不良例に行った.全体の生存率は6ヵ月56%,1年23%,平均生存期間7.0ヵ月で,A群は各々73%,34%,8.0ヵ月,B群は43%,19%,5.8ヵ月と両群間に有意差が認められた.疼痛の緩解度を4段階で評価したところ,A群はexcellent 3例,good 16例,fair 5例,poor 0例で,B群は各々0例,0例,6例,12例であった.ADL改善度はA群がexcellent 2例,good 12例,fair 8例,poor 2例で,B群は各々0例,0例,3例,15例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003