発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250309
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良性骨腫瘍16例(男10例,女6例,平均14歳).動脈瘤様骨嚢腫6例,線維性骨異形成症5例,孤立性骨嚢腫2例,良性軟骨芽細胞腫,非骨化性線維腫,内軟骨腫各1例で,発生部位は大腿骨7例,脛骨3例,上腕骨3例,腓骨2例,足趾骨1例であった.使用同種骨は大腿骨単独12例,腓骨併用2例,大腿骨顆部,脛骨各1例で,4例には人工骨を併用した.骨癒合は4~16週,同化は8~44週で認めた.骨欠損の大きさは5.1~134cm3で,骨癒合時期との関連はなかったが,同化時期とは有意な相関を認め,50cm3を越える欠損は平均32週,50cm3以下は13週であった.全例に良好なモデリングを確認でき,その期間は20~56週であった.術後免疫反応はなかったが,移植骨の吸収や嚢胞様変化を6例に認め,うち5例は縮小したが,動脈瘤様骨嚢腫の1例では徐々に拡大している.他に病巣部の骨折を大腿骨,上腕骨各1例に認めたが,荷重制限のみで癒合した.術後機能は全例ADL障害を認めず,良好であった
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