骨・軟部腫瘍 先端的研究と臨床の現況
診断 画像診断 悪性骨・軟部腫瘍の化学療法効果判定におけるMRI拡散強調画像(DWI)の有用性
森岡 秀夫
1
,
鈴木 禎寿
,
西本 和正
,
保坂 聖一
,
浅野 尚文
,
矢部 啓夫
,
佐藤 浩三
,
杉浦 弘明
,
大杉 圭
,
白神 伸之
1慶応義塾大学 整形外科
キーワード:
Cisplatin
,
Ewing肉腫
,
Ifosfamide
,
Methotrexate
,
滑膜肉腫
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨腫瘍
,
骨肉腫
,
神経鞘腫
,
軟部組織腫瘍
,
肉腫
,
胞状軟部肉腫
,
明細胞肉腫
,
ネオアジュバント療法
,
拡散MRI
,
組織球腫-悪性線維性
,
骨芽細胞性肉腫
,
線維粘液肉腫
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Bone Neoplasms
,
Cisplatin
,
Ifosfamide
,
Methotrexate
,
Neurilemmoma
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Sarcoma
,
Sarcoma, Ewing
,
Osteosarcoma
,
Sarcoma, Synovial
,
Sarcoma, Clear Cell
,
Sarcoma, Alveolar Soft Part
,
Neoadjuvant Therapy
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Histiocytoma, Malignant Fibrous
pp.802-808
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010312341
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悪性骨・軟部腫瘍の化学療法効果判定におけるMRI拡散強調画像(DWI)の有用性について検討した。初回治療として術前化学療法を行い、DWIを撮像し効果判定を行った骨腫瘍17例、軟部腫瘍8例を対象とした。化学療法を施行することによりADC値は0.674から1.06と有意に上昇した。骨腫瘍ではADC値が0.651から1.08に有意に上昇し、軟部腫瘍でも同様の傾向を示したが、その変化に有意差はなかった。化学療法不応群と化学療法反応群の2群に分けて比較し、化学療法反応群では化学療法後にADC値は著明に上昇した。切除材料による病理組織学的効果判定を行い、化学療法不応群ではADC値に有意な変化を認めなかったが、化学療法反応群では化学療法後に有意なADC値の上昇を認めた。化学療法の病理郵組織学的効果判定とADC値の間には有意な相関関係を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010