発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250288
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骨・軟部腫瘍571例639病変(男287例,女284例).骨腫瘍は202病変のうち172病変で診断に適する細胞が採取され,軟部腫瘍は437病変中392病変であった.成績は骨腫瘍で感度97.6%,特異度94.4%,偽陽性率5.6%,偽陰性率2.4%,正診率96.5%,軟部腫瘍は各々93.0%,93.5%,6.5%,7.0%,93.4%であった.骨腫瘍の偽陽性は5例で,骨巨細胞腫(GCT),疲労骨折と骨折を伴うGCT,myofibromatosis,腸骨の慢性骨髄炎が各1例であった.偽陰性は2例で,低悪性骨肉腫と甲状腺癌の腸骨転移であった.軟部腫瘍の偽陽性は20例で,脂肪腫,神経鞘腫,血管腫,破裂したガングリオン等であった.脂肪腫は35例中7例,神経鞘腫は25例中5例,血管腫は15例中3例が偽陽性となった.偽陰性は悪性神経鞘腫3例,分化型脂肪肉腫,線維肉腫,胞巣状軟部肉腫が各1例であった.骨腫瘍中の癌転移の正診率は97.3%で,軟部腫瘍の癌転移,骨・軟部の悪性リンパ腫と白血病は100%であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003