発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010044179
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術前補助療法を行った悪性骨・軟部腫瘍7例を対象に、治療前後の拡散強調画像による拡散係数(ADC)を切除標本の病理組織像に対比させ検討した。その結果、骨肉腫3例では治療前と比べ化学療法後にADCが高くなった。軟部肉腫3例中2例は治療前よりも交互化学放射線療法後にADCが高くなったが、粘液線維肉腫の1例は治療前と放射線療法後でADCの変化がみられなかった。以上より、ADCが術前補助療法の効果判定に応用できない悪性軟部腫瘍もある可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2009